「社会資本の整備・維持を環境と調和させながら、できる限り低コストで行っていく。」
これは、これからの国や地方自治体が果たしていかなければならない大きな課題です。「ネプラス工法」は側溝修繕工事に革命をもたらした新技術。いま、道路側溝の修繕に威力を発揮している注目のシステムです。
道路の破損は、車輌交通の増大に伴って、年々増加しています。中でも道路側溝の上部の破損は、段差による転落事故、車輌通行時の騒音・振動などで、地域住民の生活環境を悪化させています。
「ネプラス工法」は側溝全部を取り替える今までのやり方を一新。痛んだ側溝の上部のみを切断して修繕する、合理的な工法です。環境にやさしく、コストを低減、省資源・省エネ、工事期間の短縮など、数々のメリットをもたらします。
2014年6月「ネプラス工法全国会」として新たにスタート
2005年、「ネプラス工法」は新潟県内にて初めて公道での施工を行い、その後も多くの地域で採用して頂きました。その結果、現在では高速道路や国道、県・市町村道等、様々な箇所で採用して頂きました。工事期間が従来よりも大幅に短縮でき交通規制期間が短く、交通規制による社会的損失の削減に大きく貢献できることや、構造物が接近した箇所でも容易に施工できる点等で高い評価を頂いています。そこで「ネプラス工法」を全国に提供するため、これまでの「ネプラス工法研究会」の組織を改め、新たに「ネプラス工法全国会」としてパートナー企業を募り全国各地での技術提供を行っていきます。
特許をはじめ、各種制度に登録されています。
「ネプラス工法」は特許の取得、国土交通省のNETIS、新潟県の新技術活用制度である Made in 新潟 に登録されています。当会は国より認められたこの新しい工法を、今後、日本全国に普及させ、大切な社会資本である道路の設備に有効に活かしていただきたいと願っています。
開発はふとしたきっかけから生まれます。社会に存在する悩みや問題を解決する技術の開発が大きなターニングポイントになりました。
「ネプラス工法」の開発は、ある自治体の職員がもらした一言から始まりました。「交通規制を伴う側溝の修繕工事は、期間が長いと住民からクレームが出る。1日で直せる方法はないか…」
従来の、側溝をすべて取り替える方法では、周囲を掘り返し、既存の側溝を撤去して新しい側溝を据付けるために工事期間が長くなります。また、側溝の下部は損傷のないことが多く、使える資源を捨ててしまうという無駄があります。この現状を打破すべく、新しい側溝修繕工法の開発がスタートしました。傷んだ部分だけを取り替えることができれば、工事期間は短縮され、廃棄物は削減、材料も少なくてすみます。
しかし、それには、側溝を横方向に切断しなければなりません。そこで、いままでにない側溝の横方向切断機、サイドカッティングマシンを開発しました。これにより「ネプラス工法」という新しい側溝修繕工法が誕生しました。
※ネプラスサイドカッティングマシンは、(財)にいがた産業創造機構(NICO)より、新潟県わざづくり支援補助金を得て開発しました。
第12回 国土技術開発賞「地域貢献技術賞」受賞 |
「国土技術開発賞」は、国と社会が要請する新しい建設産業における技術開発を総合的、効果的に行うとともにその活用に向けた普及を推進するため、建設産業における優れた新技術及びその開発に貢献された技術開発者に表彰する事業です。「側溝上部改修工法(ネプラス工法)」は、独自の建設技術の活用・応用を通じて、地域の課題解決に貢献した技術を表彰する「地域貢献技術賞」を受賞。 民家等の構造物が接近する箇所でも、容易な施工が可能となり、付近住民に対する影響も最小限に抑えることができるようになった点が評価されました。 |
● NETIS 国土交通省 新技術情報提供システム 登録番号 HR-060021-V 平成24年度活用促進技術 |
● Made in 新潟 新技術活用制度 登録番号 18D1002 平成23年度 Made in 新潟 プラチナ技術 |
● 第12回 国土技術開発賞「地域貢献技術賞」受賞技術 |
マンホール鉄蓋の高さ調整や交換工事の際に
円形切断機を使用して、マンホール周辺の切断を最小限にすることが可能な工法です。
【 施工事例 】 オーバレイ舗装工事で既設マンホールの高さを調整します。
施工前
施工中
マンホールの周りを
円形に切断しています。
施工中
無収縮コンクリートを
打設しています。
完 成
◀ 円形切断機 MK circle cuttingmachine
■アスファルト・コンクリートの切断が可能
■切断口径:Φ1,000 ~ Φ1,500
■切断深さ:10cmまで